今回は中古車の価格が上がっている理由を
3つの年代に分けて解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
初めに現在の中古車価格は?

まずは2021年までの中古車価格ですが、右肩上がりに価格が上昇しています。
コロナが始まったのは、2019年末からなので
それまででも中古車価格は高騰していたことがわかります。
2020年は中古車自体の販売が落ちて単価が下がっていますが
2021年はここ6年間で過去最高の単価になっています。
コロナ前まで

青範囲の2019年までについて解説します。
グラフを確認すると2015年~2016年までは価格の高騰はそこまでありませんが
2017年から段々と価格が上がってきていることがわかります。
価格高騰のワケ その①:増税

日本は2014年に消費税を5%から8%に引き上げました。
そして2019年10月に8%から10%に引き上げることで
社会保障の財源確保を行っています。
このことにより、2014年までは105万で購入できていた車が
2019年10月以降では110万も支払わなければいけなくなりました。
何もせずとも5万円UPなどの購入金額upはかなりのインパクトがあり
増税までに購入しようという動きから、中古車屋さんも多少高くても
購入するという思いから金額が上がっています。
コロナ初期~ 世界的感染増加

緑範囲の2019年~2020年について説明します。
グラフを確認すると、今まで上がっていた購入価格単価が
ガクッと下がっていることがわかります。
価格下落のワケ その①:増税ショック
ここでの価格下落の1つは、増税前に車を購入した人が多く
その反動で増税後は、クルマが売れない状況続きました。
このことにより、中古屋さんはお客さんに買ってもらうために
中古車の価格を下げます。そうすると価格も下がっていきます。
価格下落のワケ その②:新型コロナウイルスの発生→まん延

2019年年末から始まったコロナウイルスまん延により
クルマを買っている場合ではない!と国内の購買意欲が低下しました。
人に会ったり、外に出たりすることが規制されることで実車を見ることが
できなくなり、中古車販売はより不利な状況になりました。
2021年以降~

最後に黄色範囲以降の現在までについてお話します。
2021年はここ数年で過去最大の購入単価となっています。
価格高騰のワケ その①:半導体不足

中古車が高騰している理由がこの半導体不足です。
半導体不足により、新車の納期が今までよりも2倍以上かかることも。
そうなると車検前で自動車買い替えを行おうと思っていた購入予定の方は
納期が早い中古車を購入するといった流れで、中古車の需要が高まっています。
価格高騰のワケ その②:コロナによる需要増加

コロナにより、コロナ前はシェアリングが流行っていましたが
感染対策として不特定多数の接触を防ぐために、自家用車の需要が高まりました。
旅行などにお金を使えなくなったことにより
キャンプや車中泊などで車を使用した趣味にお金を使う方々が増え
需要が高まったことも要因の1つです。
まとめ
2019年あたりに価格下落があったが、基本は徐々に価格の高騰が続いている。
今後も価格が下がることは少ないと考えるので、購入時期で迷っているのであれば
早めの購入がおすすめだが、新車の生産状況なども注意して確認すべきでしょう。
2019年の価格下落のワケ
・増税後ショック
・コロナウイルス発生→まん延
価格高騰のワケ
・増税前の購入ラッシュ
・半導体不足
・コロナによる自家用車の需要増